Google広告で急なクリック増加や不審なサイト訪問を見つけたとき、無効クリック、請求調整、サイト側のログを分けて確認します。クリックが多い、同じIPがある、成果が少ないという一つの兆候だけで、不正クリックと断定しません。

Googleは自動フィルター、機械学習、手動確認を使い、正当な関心を表さないトラフィックを検出しています。多くは請求前に除外され、後から検出された分は条件に応じてクレジットになります。確認場所と反映時点が違うため、数字を一対一で照合しないことが重要です。

無効クリック列で請求前の除外を確認する

最初に、キャンペーン表へ無効クリック列を追加し、増加した日と対象キャンペーンを特定します。この列はGoogleが無効と判定し、キャンペーンのクリックや費用、請求から除外した操作を示します。無効クリックが増えたこと自体は、同額の追加請求が発生した意味ではありません。

期間を日別、キャンペーン別に分け、通常の変動と比較します。広告掲載面、地域、端末、時間帯、検索語句も確認しますが、少数の偏りだけで原因を決めません。クリック増加と同時に表示も増えたのか、サイト訪問が記録されたのか、成果計測が正常かを分けます。

第三者ツールは重複IP、短い滞在、既知ボットなど独自基準で疑わしい訪問を示すことがあります。Googleは第三者の判定基準を評価できず、すでに自動除外した操作が第三者側にも表示される場合があります。差があることだけでGoogleの未検出を証明したとは扱いません。

請求クレジットとキャンペーン指標を分ける

請求期間が終わった後に無効なアクティビティが検出されると、該当する場合は次回請求へクレジットが反映されます。請求画面では「Invalid activity」などの調整を確認します。過去月のキャンペーン指標は締め後に固定され、請求クレジットが出ても遡って変わらないことがあります。

そのため、無効クリック列の件数と請求書のクレジット額は直接対応しません。前者は主に請求前に除外された操作、後者は請求後に見つかった活動を扱います。調整後のクリック、費用、コンバージョン率を確認する場合はInvalid Activity Credit Reportを使います。

調査記録には、具体的な期間、対象キャンペーンと広告グループ、疑わしいキーワード、無効クリック列、請求調整、サーバーログの保存場所を記載します。顧客ID、IP、ログ本文などの機密情報は公開資料へ転記せず、権限を限定した場所で管理します。

サイトログと媒体データを同じ期間で比べる

ウェブサーバーログでは、時刻、参照元、ユーザーエージェント、アクセス先、IPなど、調査に必要な項目を保持できるか確認します。アクセス解析は同意状況やフィルターで欠損する場合があるため、Google広告のクリック数と完全一致する前提にしません。

媒体列、請求、サイトログを同じ期間で確認し、自動除外済みの範囲を分けたうえで未解決の不審な動きが残る場合に調査依頼を検討します。クリック後に成果がないという理由だけでなく、具体的な時刻やキャンペーン、キーワード、ログの異常を揃えます。

期間、対象キャンペーン、媒体列、請求調整、サーバーログが揃わない場合は、不正クリックと断定せず調査依頼を保留します。ログ保存期間が短い場合は、削除前に必要最小限の証拠を権限管理された場所へ保存します。

公式調査は過去60日の証拠で依頼する

Google広告公式のClick Quality Formでは、調査対象は過去60日です。顧客ID、具体的な日付範囲、キャンペーンと広告グループ、疑わしいキーワード、サーバーログなどを用意します。範囲が広すぎる依頼ではなく、異常を観測した区間を特定します。

提出後は数営業日を要する場合があります。調査後は、回答、追加クレジット、対象期間、今後の確認項目を記録し、同じクリックを重複して請求被害として数えません。クレジットがない場合も、媒体がすでに請求前に除外した範囲と、証拠不足の範囲を分けます。

再発監視では、無効クリック数だけを単独の目標にしません。配信量が増えれば無効判定も増える可能性があり、高い数値が必ず防御失敗を意味するわけではありません。総クリック、費用、掲載面、地域、成果と並べ、請求前に除外された範囲を含めて割合と傾向を観測します。

自社側でできる対策は、広告のリンク先やアクセス制御を無断で変更することではなく、ログ保持、権限管理、異常検知、具体的な証拠保存を整えることです。疑わしいIPを根拠なく大量遮断すると正当な利用者を止める可能性があるため、実施前に影響範囲と戻す方法を確認します。

成果指標の急変も同時に起きた場合は、検索広告の不調を切り分ける確認順も参照してください。広告アカウント停止時の初動とは別事象として、配信可否と無効トラフィックを混同しないでください。