Google広告のサイトリンクを追加しようとしても、トップページ以外に何を入れるべきか迷うことがあります。答えは、サイトにあるページを順に埋めるのではなく、広告を見た人が申し込み前に知りたいことへ直接進めるページを選ぶことです。

サイトリンクとは、検索広告に追加できるリンクです。広告本体のリンクとは別に、サービスの詳細や利用の流れなどへ移動する入口を用意できます。この記事では検索広告を初めて整える担当者向けに、リンク先と文言を一組で作る方法を説明します。

ページ名より、申し込み前の疑問を出す

最初に広告で案内しているサービスを一つ選び、申し込みを迷う人の疑問を書き出します。「何を頼めるか」「利用開始まで何が必要か」「自分の条件でも申し込めるか」などです。その疑問に答える既存ページが、サイトリンクの候補になります。

説明用の仮の例として、法人向けの研修サービスを考えます。研修内容が知りたい人には内容の紹介ページ、実施までの準備が知りたい人には導入の流れ、参加方法が気になる人には受講方法の案内を候補にします。担当者紹介があるから必ず追加するのではなく、講師の専門分野が選定理由になるサービスなら紹介ページも役立つ、と判断します。

この段階ではページを増やす必要はありません。既存ページを開き、見出しだけでなく本文に答えがあるかを確かめます。サービスの説明がすべて一枚にまとまっている場合は、サイトリンクの本数を埋めるために、内容のないページを用意することを優先しないでください。

リンク文言で、移動先にある答えを約束する

候補ページを決めたら、リンクを押す前に得られる情報が分かる文言にします。「詳しくはこちら」だけでは、複数のリンクの違いが伝わりません。たとえば仮の研修サービスなら「研修内容を見る」「導入までの流れ」「受講方法を確認」のように、行き先を見分けられる言葉にします。

Googleの公式ヘルプでは、日本語のサイトリンクテキストは全角12文字までと案内されています。文字数に収めるために意味を削りすぎず、ページの役割を短く表します。説明文を使えば、どのような内容が分かるかをさらに補えます。実際の入力可能な長さは管理画面でも確認してください。

「料金を確認」という文言を使うなら、リンク先で料金や見積もり条件が分かる必要があります。料金の記載がなく相談フォームだけが出るなら、その文言は期待とずれます。「見積もりを相談」とするなど、ページ上で実際にできることに合わせてください。これはクリックを増やす言い方を探すより先に整えたい部分です。

サービス限定の案内を全体へ広げない

サイトリンクには追加する単位があります。アカウント単位に置く案内は、配下のキャンペーンで表示されても適切な内容にします。特定のサービスしか対象にしていない説明を、全サービスで使うリンクとして登録すると、別の商品を探す人を誤ったページへ送るおそれがあります。

仮の例で、研修と個別相談を別々に広告で案内しているなら、「研修の準備」というページは研修のキャンペーン側で使うほうが意図を合わせやすくなります。一方、両方に共通する事業案内なら、共通で使う候補になり得ます。どの単位が正解かを固定せず、リンク先の対象範囲と広告の対象範囲をそろえます。

登録前に、選んだキャンペーン、リンク文言、リンク先URL、説明文を一組で見ます。担当者がページを取り違えないよう、ブラウザで実際の行き先を開き、サービス名と内容を読むことが有効です。似た名前の旧ページが残っている場合も、URLだけを見て判断しないでください。

登録本数と表示保証を混同しない

公式ヘルプは、検索広告でサイトリンクを表示するには二つ以上のサイトリンクが必要と説明しています。ただし、二つ登録すれば毎回表示されるという意味ではありません。表示形式や表示される数は環境などで変わるため、登録完了と実際の表示は分けて確認します。

同じ答えへ向かうリンクを言い換えて並べるより、異なる疑問に答える入口を整えます。候補が一つしかなく、そのほかは広告と無関係なページしかないなら、無理に埋めず、広告本体とリンク先の内容を先に改善する選択もあります。使えるページが不足していることと、設定操作ができないことは別の課題です。

また、動的サイトリンクという、システムが自動で作成するリンクが手動のリンクと一緒に表示されたり、代わりに表示されたりする場合があります。自分が入力した一覧だけでなく、アセットの画面で自動作成されたものも含めて行き先を点検してください。意図しないものがあれば、対象を特定して対応を検討します。

クリック後のページまで見て改善する

作成したリンクは、まずパソコンとスマートフォンで行き先を開きます。本文が読めるか、案内した答えが見つかるか、申し込みの入口に進めるかを確認します。たとえば「利用の流れ」から手順は読めても申し込み方が分からないなら、広告の文言を変える前にページ内の案内を整える必要があります。

配信後は、サイトリンクの表示が観測された段階で、クリックと主要な成果を見ます。表示がないうちにリンク文言の良し悪しは決められません。数字の集計単位が分からない場合は、アセット指標が単純に合計できない理由で、何を数えているかを整理してください。

リンクのクリックはあるのに問い合わせにつながらないなら、広告とリンク先の期待をそろえる考え方も参考になります。別ページへ案内できたことだけで終わらず、そのページが利用者の疑問を解消できたかまで見ることが、次の改善につながります。

仕様は2026年9月25日にGoogle広告のサイトリンク公式ヘルプで確認しました。研修サービスの例は説明用の仮例です。ここでの選び方は公式情報を基にした整理であり、特定の広告アカウントで成果を検証した実績ではありません。