広告の全体の獲得単価が気になり、夜の配信や特定の曜日を止めようか迷っている。そんな場面では、生活時間のイメージで配信設定を変える前に、費用と申込がどこへ分布しているかを確かめます。

Liberateの振り返りでも、時間帯別・曜日別の費用と申込を並べて、全体平均では見えない偏りを調べています。ただし、良い時間や悪い曜日はアカウントごとに異なりました。本稿では停止する時間を指定せず、自分の配信データから調査対象を絞るための整理方法を紹介します。

比較表を作る前に、二つの数字の条件を合わせる

まず、対象とする広告と開始日・終了日を固定し、その期間の費用、申込件数、取得日時を記録します。途中までの当日と終了した一日を混ぜると、費用がまだ使われていない区分と、結果が揃った区分を同じように読んでしまいます。比較表には、集計が終わっている範囲だけを入れます。

ここでいう申込は、何の完了を数えたものかも明記してください。広告管理画面の成果を使うのか、受付側の記録を使うのかを途中で切り替えないようにします。時間帯別の数字が得られても、その時刻が広告の表示・クリック・申込のどれを示すか確認できなければ、費用と同じ時間軸の比較には使えません。媒体別の取得方法や時刻の扱いは、実際に利用する公式資料で確認します。

申込の定義や計測の差自体が未整理なら、先にMeta広告のCVと登録数が合わないときの確認順で比較の前提を確認してください。今回の作業は計測の修理ではなく、条件が合うデータの配分を見ることです。

時間帯ごとに「使った割合」と「得た割合」を並べる

表の行には取得できた時間帯区分、列には費用、申込件数、費用の割合、申込の割合を置きます。費用の割合は区分の費用を対象全体の費用で割り、申込の割合は区分の申込件数を対象全体の申込件数で割ります。どちらも同じ広告・同じ期間の全体を分母にします。

確認する列 記入する内容 読み違えないための注意
時間帯区分 取得元に表示された区分 時刻の基準が異なる表を混ぜない
費用・費用割合 区分で使った金額と全体に占める割合 全体費用がない場合は割合を算出しない
申込・申込割合 同じ定義で数えた件数と割合 全体申込がない場合は割合を算出しない
確認事項 配分のずれ、欠損、条件の違い 停止の指示ではなく調査メモにする

全体の申込がないとき、各時間帯の申込割合をゼロとして比較しても、どこへ成果が偏ったかは分かりません。「割合を計算できない」と記録し、費用がどこで使われたかまでの観測に留めます。取得できない区分も、実際に申込がなかった区分と分けて扱います。

費用割合に比べて申込割合が小さい区分は、次に調べる場所になります。ただし、それだけで無駄な配信と確定するわけではありません。割合の差が大きく見えても、元の申込件数が少なければ、次の申込で見え方が変わることがあります。表には割合だけでなく件数を残すことが重要です。

曜日表は時間帯表と分けて読む

時間帯の確認ができたら、同じ対象期間を曜日別にも集計します。曜日表には、対象期間にその曜日が何回含まれているかも添えます。ある曜日だけ対象日が多ければ、合計費用や合計申込の差を、その曜日の良し悪しだけでは説明できないためです。

最初から「曜日と時間帯の組み合わせ」で細かく分けると、各区分に残る申込がさらに少なくなります。まず時間帯だけ、次に曜日だけで偏りが見えるかを読み、詳しく調べる必要がある部分を選びます。二つの表で気になる場所があっても、それぞれの傾向をそのまま掛け合わせて停止する時間を決めないでください。

また、特定の曜日に営業や受付の条件が違った場合は、その情報を数値と別欄で残します。広告の配分だけが申込の差を作ったと断定せず、同じ条件で比較できる範囲を探すための補足として使います。

配信変更へ進む前に、調査と保留を仕分けする

確認結果は「配分に差が見える」「比較条件を揃え直す」「件数不足で観測を続ける」に分けると、次の作業が決まります。費用と申込の偏りが見えた場合も、この段階で完了したのは調査対象の選定です。具体的な停止や予算変更は、アカウントの目的と配信条件を確かめて別に判断します。

元の件数が乏しい、期間内に計測や受付条件が変わった、時間の定義が不明という場合は、時間帯の変更を保留します。保留理由を単に「データ不足」とせず、足りない記録や揃っていない条件まで書いておくと、次の担当者が調べ直す場所を選べます。

全体の成果、予算進捗、獲得単価の関係も合わせて確認したい場合は、広告レポートの見方と確認する順序を参照してください。区分ごとの比率が良く見えても、全体として必要な申込を得られているかは別の問いです。

次の集計で、同じ偏りが残るか確かめる

今回使った対象、期間、成果の定義、時間の基準、二つの配分表を保存し、次に集計する日を決めます。次回は同じ条件の表を作り、気になった時間帯や曜日の差が再び見えるか、比較不能だった条件が解消したかを確認します。

もし配信条件を変更した場合は、その時点を記録し、変更前の表と上書きで入れ替えないようにします。区分内の数値だけでなく、対象全体の費用と申込も見てください。特定時間の費用が減ったことは確認できても、それだけで広告全体が改善したとは言えません。

まず行う作業は、配信を切ることではなく、一つの対象について時間帯表と曜日表を作ることです。比較できない条件が残る場合は、その項目を添えて広告運用について相談することもできます。設定を急ぐ前に、何が分かり、何がまだ分からないかを表から説明できる状態を目指してください。